本州からのお客様の道東アテンドの途中、別海町で旧奥行臼駅逓所に寄りました。
駅逓所とは、北海道で幕末から昭和初期まで交通不便の地に駅舎と人馬等を備えて、人馬の継ぎ立てと宿泊、物資の逓送等に便宜を図るために設置されたもので北海道では制度施行中のべ600を超える駅逓所があったそうです。
この旧奥行臼駅逓所は明治43(1910)年に設置され、鉄道が敷設されるまで根室と別海の海岸部・内陸部をそれぞれ結ぶ交通の要衝となっていました。
現在、昭和5(1930)年の駅逓制度廃止後も昭和30年代まで旅館として使われていた建物が、平成28年度から平成30年度にかけて別海町教育委員会により駅逓所時代に使われていた調度品類、厩舎や広大な放牧地、道路跡とともに保存修理工事が行われ、案内人の方が常駐なさって駅逓所当時の様子を伝えておられます。






